トライバルタトゥーとは

トライバルタトゥーとは

Tribal = 「部族の、種族の」

「トライバルタトゥー」は、直訳すれば「部族の入れ墨」という意味です。
さまざまな種族、部族の中で独自の文化的意義を持ち、発展してきたもので、太古の昔から世界各地の広い範囲でみられます。
 

タトゥーとは?

タトゥー Tattooは、日本語でいう「入れ墨」「刺青」と本質的には同じもので、皮膚に針や刃物で傷をつけ、
その傷に墨や朱、その他の色素を埋め込んで図像や文字を描く技術です。
日本では、皮膚に傷をつけ改変するタトゥー=入れ墨は「医業」と位置づけられ、医師免許を持たない者による施術は違法です。
 

タトゥーの起源

人類が身体にタトゥーをほどこすようになった時代は非常に古く、人の皮膚にタトゥーが確認された最古の例としては、
アルプスの氷河から発見された5300年前のアイスマンが有名です。
アルタイ共和国で発掘された2500年前の「ウコクの王女」には、タカのくちばし、ヤギの角、シカの頭などのタトゥーが見られる皮膚が残っていました。
実際の皮膚以外で、古代人がタトゥーをしていたことがわかる遺物としては、もっと古いものもあります。
日本の縄文時代の土偶に、顔にタトゥーを入れていると思われるものがあります。
縄文人とつながりがあると考えられるアイヌや沖縄の人びとの間では、かなり近年まで顔や身体にタトゥー(入れ墨)を入れる習慣がありました。
日本のトライバルタトゥーと言えるでしょう。
日本以外にももちろんトライバルタトゥーは見られます。
ネイティブ・アメリカンもタトゥーをしますし、ラスコー洞窟の壁画にもタトゥーをした人物が描かれています。
 

タトゥーの意味

タトゥーにはさまざまな意味が込められています。
日本や中国には、刑罰として罪人に入れ墨をほどこした歴史があります。
ナチス・ドイツは、収容所に送るユダヤ人の腕に番号を彫りました。
実用的なタトゥーの例もあります。日本の戦国時代の武士は、首をとられても誰かわかるように、身体に名前を入れ墨した例があります。
持病のある人が、意識不明になっても薬やアレルギーなど医療情報を伝えられるよう、首のうしろなどにタトゥーを入れることもあります。
しかし、以上のようなものは「トライバルタトゥー」にはカテゴライズされません。
トライバルタトゥーは、ある部族・種族の中で何らかの文化的意義があるものを指します。

トライバルタトゥー

東京 タトゥー